『連載⑤』 【洗浄とは?】 ここでの『洗浄』とは、住宅や構造物などの洗浄ではなく『産業洗浄』という視点で記載していきたいと考えています。 一般的に洗浄は、汚れを落とす技術と認識をされていますが、産業洗浄ではもっと創造的に「洗浄とは表面にあるものを取り除くことによって、物本来の性能を引出したり新たな創造に役立てる技術」と捉えることができます。 洗浄は、物の表面と汚れとの間に引き付け合っている力が働いており、その力以上に汚れを引きはがしたり、溶解除去をおこないます。 モノと汚れの接する界面や物理などの技術分野の知識が活用されます。 産業洗浄の主な目的 ①製品や部品の機能性や性能の向上 ②製造の次工程への橋渡し役 ③物の外観の向上 ④品質や信頼性の向上 ⑤次工程の作業性の改善や性能の強化 洗浄は洗浄液の作用と物理力の共同作業で汚れを除去し、 被洗浄物の新たな未来を切り開く技術です。 切削加工 『連載⑥』へ続く… 『連載④』 【次亜塩素酸ナトリウムの短所を抑え、長所と特性を最大限活かした業務用カビ取り剤】 次亜塩素酸ナトリウムについて、長所、短所、特性などを記載してきましたが、どうすれば次亜塩素酸ナトリウムの長所を最大限引き出し、短所を抑え、特性を最大限活かすか。 答えは、G-Ecoシリーズ環境対応型洗浄剤カビ・ヤニの使用です。 最強業務用カビ取り剤 G-Ecoシリーズ環境対応型洗浄剤カビ・ヤニ 最強業務用カビ取り剤 G-Ecoシリーズ環境対応型洗浄剤カビ・ヤニ製品カタログ 【主成分】 次亜塩素酸ナトリウム(原液に3%含有) 【容量】 4リットル/20リットル 【希釈倍率】 使用用途により異なります 【施工面積(※3倍希釈の場合)】 4リットル:約100平米/20リットル:約500平米(※素材により異なります) 【用途】 建物内外のカビの除去、木部カビ・日焼けの除去、タバコのヤニ除去、藻類の除去 、カビを含む複合汚れの除去 【カビ取りメカニズム】 タンパク質のカビの隔壁と菌核を分解することで除菌し再発を遅延化させる。 ウイルスや細菌も同様。 『カビとは?カビのメカニズム』 ← カビとは?カビのメカニズムについてはこちらをご覧ください。 【特徴】 カビや藻の除去をはじめウイルスや細菌の除去/不活化にも対応します。 木の成分リグニンが紫外線により黒くなるのを元に戻し、木の色を復元させ、同時にカビを除去します。 菌糸や胞子を脱色するだけのカビ取り剤ではなく、カビを根本から徹底除去し長期的に再発を抑えることができる洗浄剤です。 カビ・ウイルス・細菌だけではなくその他複合汚れにも対応。 カビが発生している場合、カビ汚れだけではなく複合汚れです。 木材用とその他用のカビ取り剤をそれぞれ揃えていた洗浄剤費削減、コスト削減、環境配慮、作業の効率化などが同時に図れます。 食品添加物にも使用される成分で、環境にも対応しています。 利用者やお客様のための安心・安全な洗浄剤です。 【適用法令】 PRTR法:該当なし 毒物及び劇物取締法:該当なし 消防法:該当なし 『連載⑤』へ続く… 『連載③』 【次亜塩素酸ナトリウムについて】 次亜塩素酸ナトリウムについて、長所、短所、特性などを記載してきましたが、実際のところどうなのか? 連載①へ記載していたとおり食品産業では、洗浄と殺菌の目的で次亜塩素酸ナトリウムが最も汎用されています。 身近なものでは、ドラッグストアなどで売られている『カビ取り剤』、『漂白剤』などの次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする製剤です。 これらは次亜塩素酸ナトリウムを6~12%含有していることが多くあります。 濃度を濃くして、やみくもに使用しても連載①に記載したとおり本来の洗浄・殺菌作用を引き出すことはできません。 (※販売されている製品、商品のことを指していません) 生活で次亜塩素酸ナトリウムをそのまま使用することは、まず無いと思われます。 使用するとしたら次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする製剤です。 カビ(真菌) 良く使用されているカビ取り剤、こんなことはありませんか?
●カビ取りしたけど直ぐにカビが再発生する 連載①に記載した形質膜にある脂質二重層を透過し、細胞質・形質膜に存在する酵素系・核酸などの必須組織に対して酸化作用を及ぼしておらず菌の核が残っている可能性あり ●カビが取れない カビが発生している状況は、カビ単体ではなくその他の汚れも重なり複合汚れの場合が多く、連載①に記載した次亜塩素酸ナトリウムの短所である有機物存在下での効果低減、複合汚れによりカビまでカビ取り剤が届いていない可能性あり ●臭いがきつくて掃除が大変 連載①に記載した次亜塩素酸ナトリウムの短所である臭気 ●金属などが錆てしまう 連載①に記載した次亜塩素酸ナトリウムの短所である金属腐食 ●素材を傷めてしまった 使用した素材に次亜塩素酸ナトリウムが合っていない、強いなどの可能性あり 『連載④』へ続く… 『連載②』 【次亜塩素酸ナトリウムの特性】 1. 酸化作用 殺菌、洗浄、漂白、脱臭 2. 解離特性 3. 殺菌特性 細菌の細胞壁や形質膜の外側から酸化作用を及ぼし損傷を与える。 または形質膜にある脂質二重層を透過し、細胞質・形質膜に存在する酵素系・核酸などの必須組織に対して酸化作用を及ぼす。 4. 洗浄特性 洗浄は化学 洗浄・殺菌における次亜塩素酸ナトリウムのデメリットは表面張力が大きいため汚れや被洗浄物を濡らし、汚れ内部・被洗浄物の細部に浸透することに劣る。
媒体である水の短所。 次亜塩素酸ナトリウムが有効な洗浄・殺菌作用を持っていても、被洗浄物が水にぬれなければ効果は期待できない。 次亜塩素酸ナトリウムを使用量・効率・コスト・排水処理などの観点から効果的・効率的に使用するため、適切なpH調整、可能な限り接触時間を長くし、使用量を削減するということが求められる。 『連載③』へ続く… 『連載①』 【次亜塩素酸ナトリウムって何?】 答えは、次亜塩素酸のナトリウム塩、化学式はNaClO。 食品産業において洗浄と殺菌の目的で最も汎用されている薬剤は次亜塩素酸ナトリウムです。 昨今の新型コロナウイルス感染症では巷で次亜塩素酸ナトリウムは危険だとか、次亜塩素酸水の方が安全で良いだとか、ニュースなどでも取り上げられていましたが… 次亜塩素酸ナトリウムって何? 次亜塩素酸ナトリウムについて長所と短所をあげていきます。 <長所> 1. 広い抗菌スペクトルと速効性 2. 適度な安定性と効果の持続性 3. 塩素イオン(無毒)に還元 4. 水易溶・安価で使い易い 5. 低毒性、不燃性、無色、漂白、脱臭、洗浄作用(組合せが容易) <短所> 6. 粘膜への刺激 7. 有機物存在下での効果の低下 8. 有効塩素の自己分解(UV、熱、pH、NaClの影響) 9. トリハロメタンの生成 10. 金属腐食性 11. 臭気(濃厚液) 12. 表面張力が大きい 次亜塩素酸ナトリウムの利便性は、理想的な殺菌剤の要件を数多く満たしていることに加え、漂白・脱臭そして優れた洗浄作用を有している。 次亜塩素酸ナトリウムは強力な酸化作用を有しておりデメリットもある。 デメリットを十分に認識し使用すれば、次亜塩素酸ナトリウムの長所(有効性)は短所をはるかに上回っている。 次亜塩素酸ナトリウムの利用範囲は広いが、やみくもに使用しても本来の洗浄・殺菌作用を引き出すことはできない。 次亜塩素酸ナトリウムの科学的性質を十分に把握し、洗浄と殺菌のメカニズムを正しく理解し使用しなければ被洗浄物等への悪影響を引き起こすなど本末転倒。 『連載②』へ続く… 弊社公式サイト内SDGs(持続可能な開発目標)のページを製品、サービスそれぞれより分かりやすく更新しました。 SDGs(持続可能な開発目標) ■環境に配慮した地球にやさしい製品を開発し提供します 水環境や施工環境において、健康被害がない製品の提供に努めます。 ■環境対応型特殊洗浄G-Eco工法を通じて環境へ貢献します G-Eco工法の施工を通じて、カビ・ウイルス・菌・汚れをなくして、人が住みやすい安心で安全な環境づくりを実現してまいります。 ■資源の循環利用を促進します 循環型社会への変革に貢献し、再利用可能なもののリユースによる資源消費抑制に取り組みます。 先日、自動車整備工場において物流サービス会社さんなどを対象にディーゼル車の特定箇所メンテナンス説明会を開催いたしました。 整備士、運転手、マネジメントなど多職種の方々にご参加いただきました。 実際に特定箇所メンテナンスのデモンストレーションを見ていただきました。 実績もありコスト削減に貢献しております。 自動車整備工場、自動車ディーラー、物流会社、バス会社、重機レンタル会社などディーゼルを扱われている会社での説明会の開催をおこなっておりますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。 ディーゼル車の特定箇所メンテナンス説明会 メンテナンス洗浄後の廃液
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